2018-12-01から1ヶ月間の記事一覧
1.魂は死んでも消えない プラトンの『パイドン』の中で、ソクラテスは「知恵を愛する哲学する人は、死にむかって恐れることはない」という。哲学することとは、肉体にまつわる快楽から離れ、魂の状態に近づいて知恵を目指すものであり、死こそはまさに肉体…
私が博物館学芸員の資格取得を目指しているのは、博物館という場所が好きであり、そこでできることに大きな可能性を見るからである。博物館では、物が大切にされている。私は物を大切にするのが好きなので、物が大切にされている場所は心地よく感じる。そし…
主食のタロイモを手放したハワイの先住民の心臓病罹患率は、米国平均の2倍、糖尿病は7倍だという。日本の場合も、世界一の長寿を実現した理由は何であったのかと考えると、それは医療技術の進歩のためだけではなく、魚と大豆と米を中心にした伝統食の要因も…
1.哲学することと、哲学を研究すること 哲学することは自己探求することであり、対自的に思惟することである。哲学を研究することと哲学することの間には大きな隔たりがある。というのも、哲学することは自らの身をもってそのように生きることだからである…
1.何もかもが疑わしい(日常生活は別として) デカルトの方法的懐疑は、疑えないものを見つけるためにあらゆるものを疑ってかかるという姿勢だ。デカルトがしたかったことは疑えないものを見つけることであったために、少しでも疑わしいことは、すべて虚偽…
1.はじめに言い訳(よくわからなかったけど、がんばって解釈してまとめてみたよ) 私は、カントの『純粋理性批判』についてレポートを書く。とはいえ『純粋理性批判』を読んでみてわかったことは、この著作は私の歯がそう簡単に立つような代物ではなかった…
1.哲学は理性を、宗教は信仰を 哲学は理性を、そして宗教は信仰を、それぞれの心的活動を行ううえでのよりどころにしている。このことをP.Tillichは「哲学は根底から問うという姿勢、すなわち、問うということに関しても問うような姿勢であり、また、すべ…
1.感受するとはどういうことか 芸術作品に対する感受性は教育を必要とするのか。感受性とは『広辞苑(第五版)』によると「外界の印象を受け入れる能力。ものを感じ取る力。感性」のことである。なので、芸術作品に対する感受性というのは、芸術作品に接し…
1.応用倫理とは 応用倫理は、具体的で議論の余地のある道徳的問題(例:妊娠中絶、動物の権利、安楽死など)の分析からなる倫理の分野だ。 近年、応用倫理の問題は、手頃なグループへと再分化した。 →医療倫理、企業倫理、環境倫理、性倫理など。 一般的に…
1.カウンセリングは心の問題を解決するか 大学が用意している「カウンセラー」という人のもとに行ったことが、一度だけある。相談内容は「おやつを食べるのがやめられない」というものだった。冗談ではない。真剣に悩んでいた。その真剣の悩んでいた折に、…
1.はじめに 幸福論を追っていったら「人間とは…」という論点があまりにも多いことに驚いた。それは、人間には「子孫を残す」ということ以外に何かこの世に生を受けた目的があるはずで、その目的に沿ってことこそが人間の幸福なのだという考え方だ。 2.人…
1.「嘘をついてはいけない」のか「嘘も方便」なのか 小学校もしくはもっと幼い頃から、わたしは「嘘をついてはいけない」ということをわかっていた。おそらく、初めてついた嘘がばれて「嘘をついてはいけないでしょう」と怒られるよりも以前にわかっていた…
1.非常時に備え、持ち込みは許可 私は児童が学校へ携帯電話を持ち込むことに関して、持ち込みは許可すべきであるが、非常時以外は登下校中や校舎内では電源を切っておくよう義務付けるのが良いと考える。 なぜ持ち込みを許可すべきかというと、それは携帯…
理性の営みに属するところの認識を取り扱う仕方について、学として確実な道を歩ませる。 論理学は学として確実な道を歩んできたが、というのも論理学が認識の対象とその差別とを度外視する権限を持っているからであり、それによって論理学において悟性は悟性…
1.枯れ草を食む彼の文章は(西田幾多郎という人) 西田幾多郎は『善の研究』の序文の終りにゲーテの「ファウスト」よりメフィストの言葉を引用する。「思索などする奴は緑の野にあって枯れ草を食う動物のごとし」(1)。それは病かはたまた罰か。西田は「…
1.「生きる意味などない」「だからこそ私たちは物語をつくって生きてゆくのだ、それもできるだけ楽しく共存してゆけるものを」 世の中面白くない、つまらない、と言う若者が刹那的な援助交際やクスリやリストカットや暴力に走るのは、世界には自分とは関わ…
1.未来を生きる世代に対しての義務や責任を問う 世代間倫理とは、現在を生きる世代に、未来を生きる世代に対しての義務や責任を問う倫理である。そして、現在を生きる世代の人間が未来を生きる世代に対して義務や責任を持つのはなぜかといえば、それは持続…
1.人間と自然を対立するものと考えることが、環境問題を引き起こす 現在地球上で人間の手によって引き起こされている環境問題は、その原因が人間の日々のライフスタイルにあると思われる。すなわち、資源があればあるだけ使うという暮らし方や、自然の中に…
Moses Fleetwood Walker was born in 1856 October 7 in Mt. Pleasant, Ohio. His father is Moses and his mother is Caroline Walker. And, he is their third child. Both parents thought education is very important for child. In 1877, Moses Fleetw…
社会教育を奨励するために国及び地方公共団体によって奨励されるべき社会教育を行う場として、日本ではおもに公民館、図書館、博物館の三つをあげることができる。 このうち、公民館については公民館における活動は無料で行われるのが当然の伝統、慣行である…
1.「学校」の存在意義 小浜逸郎は、複数の未熟者が集まり、その共通の未熟性を克服するために過去から伝えられてきた共同体の文化を一緒に学びとる場としての「学校」的なるものの存在する意義は、究極的には「その集団的な修練の過程を通して、「自分」が…
1.二世界論からなるカントの倫理学 カントの倫理学は、カントの認識論に基づいてたてられている。つまり、カントは感性でとらえられる世界と英知によってとらえられる世界、もしくは現象の世界と仮想の世界を二つに区別した二世界論をその認識論の主な軸と…
合理論とは、経験・感覚を超えたものを存在するとみなす能力、すなわち「理性」に、認識の源泉を求める考え方である。私は、デカルト・スピノザの二人が経験・感覚を超えたものを存在するとみなす能力「理性」に知識の源泉を求めたのは、そもそも二人が経験…
カントは、感性でとらえられる世界と英知によってとらえられる世界、もしくは現象の世界と仮想の世界の二つの世界があるのだとして世界を区別した二世界論をその認識論の主な軸とした。そして、そのような二世界論を人間にも当てはめることによって、カント…
1.MMPIの結果 まず、MMPIの結果を見る。 妥当性尺度では、L尺度は低得点であり、自分に自信を持ち、欠点や弱点も自認しながら率直な態度で回答していることがわかる。洞察力があり社会的に敏感で、独立心は強い。自分の考えを人に十分に伝えることができる…