哲学生の記録。

大学時代のレポート文章を載せます。

西田幾多郎

【倫理学概論】ケアの責任自体が生の享受であれ

1、自律的に生きること 工藤は、閉じた共同体内のあらかじめ定まっている道徳に従うことを他律として、自らが倫理的であろうと批判的に判断することを自律とする。そして「啓蒙の時代である近代に求められる理性の公共的使用は、共同体から一旦離れて考えて…

【宗教哲学】西田幾多郎という人「学問は畢竟lifeの為なり」

1.枯れ草を食む彼の文章は(西田幾多郎という人) 西田幾多郎は『善の研究』の序文の終りにゲーテの「ファウスト」よりメフィストの言葉を引用する。「思索などする奴は緑の野にあって枯れ草を食う動物のごとし」(1)。それは病かはたまた罰か。西田は「…