哲学生の記録。

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2019-03-25から1日間の記事一覧

【現代哲学】「存在と無」にみるサルトルの主体の概念と『嘔吐』

1、現象学とは 現象学は、意識に現れるものによって世界を説明しようとする試みである。人間の知覚には限りがあり真の物体をとらえることは不可能だと、経験の世界と対比して本質の世界を仮定的するのをやめて、存在するものの存在とはまさにそれが意識の中…

【倫理学概論】ケアの責任自体が生の享受であれ

1、自律的に生きること 工藤は、閉じた共同体内のあらかじめ定まっている道徳に従うことを他律として、自らが倫理的であろうと批判的に判断することを自律とする。そして「啓蒙の時代である近代に求められる理性の公共的使用は、共同体から一旦離れて考えて…