哲学生の記録。

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2018-12-26から1日間の記事一覧

【人文演習】「大人になる土台」(物語は与えられない、どうか作り出す土台を)

1.「生きる意味などない」「だからこそ私たちは物語をつくって生きてゆくのだ、それもできるだけ楽しく共存してゆけるものを」 世の中面白くない、つまらない、と言う若者が刹那的な援助交際やクスリやリストカットや暴力に走るのは、世界には自分とは関わ…

【倫理学】世代間倫理「タイムマシンがないために発生する問題」

1.未来を生きる世代に対しての義務や責任を問う 世代間倫理とは、現在を生きる世代に、未来を生きる世代に対しての義務や責任を問う倫理である。そして、現在を生きる世代の人間が未来を生きる世代に対して義務や責任を持つのはなぜかといえば、それは持続…

【倫理学】環境問題(人間と自然をどう考えるか)

1.人間と自然を対立するものと考えることが、環境問題を引き起こす 現在地球上で人間の手によって引き起こされている環境問題は、その原因が人間の日々のライフスタイルにあると思われる。すなわち、資源があればあるだけ使うという暮らし方や、自然の中に…

【英語文化事情】Moses Fleetwood Walker’s childhood

Moses Fleetwood Walker was born in 1856 October 7 in Mt. Pleasant, Ohio. His father is Moses and his mother is Caroline Walker. And, he is their third child. Both parents thought education is very important for child. In 1877, Moses Fleetw…

【生涯学習概論】公民館、図書館、博物館の入館料について(費用と学習意欲)

社会教育を奨励するために国及び地方公共団体によって奨励されるべき社会教育を行う場として、日本ではおもに公民館、図書館、博物館の三つをあげることができる。 このうち、公民館については公民館における活動は無料で行われるのが当然の伝統、慣行である…

【人文演習】学校に行かない選択肢(隠れたカリキュラムの負の面)

1.「学校」の存在意義 小浜逸郎は、複数の未熟者が集まり、その共通の未熟性を克服するために過去から伝えられてきた共同体の文化を一緒に学びとる場としての「学校」的なるものの存在する意義は、究極的には「その集団的な修練の過程を通して、「自分」が…

【西洋倫理学史】カントの倫理学について

1.二世界論からなるカントの倫理学 カントの倫理学は、カントの認識論に基づいてたてられている。つまり、カントは感性でとらえられる世界と英知によってとらえられる世界、もしくは現象の世界と仮想の世界を二つに区別した二世界論をその認識論の主な軸と…

【西洋倫理学史】内なる神のための合理論(デカルトとスピノザ)

合理論とは、経験・感覚を超えたものを存在するとみなす能力、すなわち「理性」に、認識の源泉を求める考え方である。私は、デカルト・スピノザの二人が経験・感覚を超えたものを存在するとみなす能力「理性」に知識の源泉を求めたのは、そもそも二人が経験…

【西洋倫理学史】カントとニーチェの到達点(普遍的な善の存在)

カントは、感性でとらえられる世界と英知によってとらえられる世界、もしくは現象の世界と仮想の世界の二つの世界があるのだとして世界を区別した二世界論をその認識論の主な軸とした。そして、そのような二世界論を人間にも当てはめることによって、カント…

【心理学】MMPIとP-Fスタディの結果から、20歳女性(大学生)のパーソナリティを考察する。

1.MMPIの結果 まず、MMPIの結果を見る。 妥当性尺度では、L尺度は低得点であり、自分に自信を持ち、欠点や弱点も自認しながら率直な態度で回答していることがわかる。洞察力があり社会的に敏感で、独立心は強い。自分の考えを人に十分に伝えることができる…