哲学生の記録。

大学時代のレポート文章を載せます。

『方法序説』

【ゼミ】『方法序説』第四部の発表原稿

『方法序説』第四部(p.53 5行目~) 神と魂の存在は、身体や天体や地球の存在よりも確かである。 夢に現れる実際とは違う身体・天体・地球も、他の思考と同様に生き生きと鮮明であり、夢の思考が他よりも偽であると分かるのは神がいるためだとしか考えられな…

【ゼミ】『方法序説』第二部前半の発表原稿

p.20「たくさんの部品を寄せ集めて作り、いろいろな親方の手を通ってきた作品は、多くの場合、一人だけで苦労して仕上げた作品ほどの完成度が見られない」ことについて考える。 ・完成度(低) 古い壁を生かしながら修復につとめた建物 村落が大都市に発展し…

【ゼミ】『方法序説』はデカルトの思考方法を示す

1.『方法序説』は、その考え方によって古典的名著となる 『方法序説』は『広辞苑』によると、1637年に刊行されたデカルトの主著であり、「スコラ学をしりぞけ、明晰判明を基準として一切を方法的懐疑に付し、自我の存在を確立し、近世哲学の礎となった」(…

【哲学基礎演習】『方法序説』第二部 デカルトが探求した方法の主たる規則

「たくさんの部品を寄せ集めて作り、いろいろな親方の手を通ってきた作品は、多くの場合、一人だけで苦労して作り上げた作品ほどの完成度が見られない」(p.20) 例) 一人の建築家が請け負って作りあげた建物と、古い壁を生かしながら修復につとめた建物 村…